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発達障害の私たちはなぜ、わかったふりをしてしまうのか

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私は30代になってから発達障害であるということを診断されました。

診断後、自己理解を深めるために色々と考えているのですが、そこで1つ気になったことが、よく「わかったふり」をしているなということです。

そして発達障害のわかったふりというのは、定型発達(発達障害ではない、いわゆる普通)の人には多くの場合見透かされている、もしくはその場はやり過ごせたとしてもすぐにバレてしまうものです。

発達障害の自覚のある当事者の方は、仕事等でわかったふりをしていることによって更に怒られたような経験がありませんか?

または発達障害をもつ部下の方を持つ方は、何回言っても理解してもらえない、一度できたことがわからなくなってしまう。

このような経験はありませんか?

この記事では

  • 何故、発達障害の人はわかったふりをしてしまうのか
  • 発達障害の人はわかったふりをしないようにどうすべきなのか
  • 発達障害の人がわかったふりをした場合に相手はどのように対応するべきか

ということを中心にまとめていきたいと思います。

発達障害は何故わかったふりをしてしまうのか

わからないことをダメなこと・恥ずかしいと思っている

発達障害である私自身もそうですが、発達障害の人はこだわりが強く興味の範囲が限定的であるケースが多いです。

自分の興味のあることについては詳しい一方で、興味の無いことについての記憶力が悪いことや、知識の幅が狭いことにより、一般常識や教養が少ないということがあります。

それにより、そんな事を「知らない」・「わからない」といったらバカにされるんじゃないか?

自分自身は知らない事だが、世間一般の同世代にとっては常識なのに知らないと言うのは恥ずかしいことではないか?

という思考が働いてしまい、ついとっさの判断でわかったふりをしてしまうことが多いのです。

また当事者に発達障害の自覚が無い場合などにはプライドが高いケースが多いので、言われたことが理解できない場合にもわかったふりをしてしまうということもあります。

わからないと言うと怒られると思っている

私は昔よく仕事でわからない事があって、正直に先輩や上司にわからないので教えてくださいと聞きに行くと、

「さっき言ったのに聞いてなかったのか?」

「そんなこともわからないのか」

「自分で少しは考えろ」

「何回同じことを言わせるんだ」

というようなことを言われることが多かったため、怒られたくないがゆえに、わかっているふりをするようにもなってしまいました。

結局は「わからないのに何で聞かないんだ」と更に怒られてしまうのですが・・・

このように、わからないと言うと怒られると思ってしまい、自己防衛やプライドを守る術としてわかったふりをする習慣が身についてしまう事となります。

わからない事がわからない

私が子供の頃を思い返したり、社会人としての経験が浅かった時の事を思い返すとよく当てはまるのですが、

相手が話していることの言葉の意味や言い回し、話の内容が理解できず、結果として「ウンウン」「ハイ」と実際には話が右耳から左耳へと流れているような状態にも関わらず、聞いているふりになってしまいます。

これは私の場合、普段からなじみのないジャンルの話になると今でもよくあります。

頭がフリーズしてしまうというような状態といえばわかっていただけるでしょうか。

それにより話をしている方の立場からすれば、相手は素直に聞いていると思っているので、「わからないことある?」と聞いたとしても、わからない事がわからない、そもそも何を言っていたのかがわからないというような状況になってしまいます。

その場ではわかってもすぐに忘れてしまう

難しい話や自分の興味の少ないジャンルの話を理解するのが、発達障害の人にとって一般的には苦手です。

昨日の東京株式市場で日経平均株価がバブル経済崩壊後の高値を半年ぶりに更新したらしいですね。企業の稼ぐ力やガバナンスの向上、それとデフレ脱却に向けた日本経済の好転を期待しての買いが原因みたいですよ。投資家の間では賃上げなどの経済の好循環を保てるか注視してるみたいですね。

実際にこんな話口調で話す人はいないでしょうが、定型発達(発達障害でない)人の場合には、言葉の意味が分からなかったり、経済に詳しくなかったりしても、

日経平均株価というのが高い値段をつけて日本の経済が良くなってきていることを投資家の人たちも期待しているんだなというように、話の文脈から全体を理解できるのかなと思います。

昨日の東京株式市場で日経平均株価がバブル経済崩壊後の高値を半年ぶりに更新したらしいですね。企業の稼ぐ力やガバナンスの向上、それとデフレ脱却に向けた日本経済の好転を期待しての買いが原因みたいですよ。投資家の間では賃上げなどの経済の好循環を保てるか注視してるみたいですね。

発達障害の人の場合、ありがちなのが同じ話を聞いていたとしても、

東京株式市場で日経平均株価がバブル経済崩壊後の高値を・・・ 東京株式市場ってあのニュースとかで見る難しい数字とかが並んでいるところだな、日経平均株価ってよく聞くあれだよね。

と、自分の中で噛み砕いて理解している間に、

ガバナンスの向上、それとデフレ脱却に向けた・・・ ガバナンスって何?デフレ脱却はなんとなくわかるけど・・・

と考えている間に全ての話が終わって何を言っていたのかまるで理解できないパターンや、

①の部分を理解したものの、②の部分でつまずいてわからなくて考えている間に、①の部分の内容を忘れてしまうパターンもあります。

耳からの言語理解力に乏しいことやワーキングメモリの少なさが原因の事もあります。

このように話を聞いている途中までは理解していても、次から次と出てくる話の情報処理をしている間に初めの方の話を忘れてしまっている。

本人はなんとか全て理解したつもりなので、わかったつもりになっているが、理解できておらず周りから見るとわかったふりになってしまいます。

発達障害の本人にできる、わかったふりをして後々苦しまないようにするための対策

聞きながらメモをとる習慣を身につける

聞きながらメモをとること、これは非常に大切な対策となります。

もちろん普通の会話や雑談でわざわざメモを取るのは不可能ですし必要もありません。

重要なのは相手が説明してくれているとき、教えてくれているとき、伝達しているときです。

メモを取ることによって、相手はしっかりと話を聞いているんだなと好印象を持ちますし、少なくとも不快にさせることはないでしょう。

メモの取り方として、相手の話していることを一語一句もらさないようにとることや、話している内容を全て書く必要はありません。(そもそもそんなことは無理です。)

重要なポイントやキーワードだけでも書いておくこと。

発達障害の人は脳で情報が分断されやすく、普通の人であれば話の流れで丸ごと理解できることが部分的な記憶となりがちです。

単語やキーワードだけでも残しておくことができればそれを頼りに記憶をたどれます。

そして、メモを取るだけでなく見返す習慣をつけることが何より重要です。

わからなければすぐに聞く

わからないことはわかったふりをするのではなく素直に聞きましょう。

相手の話していることが理解できなかったのであれば、もう一度説明してもらいましょう。

もちろん自分自身にとって重要でないと思った話やどうでも良い話まで聞き直す必要はありませんが、今後の自分の仕事や生活に必要なことを相手が話してくれているときは再度聞き直す。そしてなるべくメモに残します。

相手は何度も同じことを説明するのは嫌がるかもしれませんが、自分が生きていくために必要な情報は今、現時点で処理し、次に進むことを心がけましょう。

わかったふりをして後で困ることのほうが大きな問題となりがちです。

周囲の人に理解してもらう

発達障害であることを明かす必要は必ずしもありませんが(私も日常では明かしてません)、人の話を理解するのが苦手であることや、理解するのに時間がかかってしまうということを理解してもらえる環境に身を置くのが最も当事者にとって精神的に良いことだと思います。

初対面の方との話では難しいですが、なるべく気心しれたコミュニティで過ごすことができれば支障もだいぶ少なくなり、わからないことをはっきりとわからないと言いやすいです。

なるべく長くいるコミュニティを大事にしていきましょう。

周囲の人は発達障害のわかったふりにどう向き合うか?

考えをまとめたり情報を整理する時間を作ってあげる

発達障害の人にとって、説明されたことや伝えられたことを瞬間的にキャッチし処理するということが苦手な傾向にあります。

特に相手の特徴の分からない段階や初対面の場合ですと、相手自身の情報を処理するのにいっぱいいっぱいになってしまい、話の内容が頭に入って来にくいという場合もあります。

発達障害の相手に伝えた場合、その場で伝わったと思わず、発達障害の当事者が自分で考えて理解し噛み砕くのに時間を要するということを考慮していただけたらと思います。

わからないと言いやすい環境にしてあげる

発達障害の人はそれぞれ過去に、本人にとっては不当な扱いを受けたり劣等感を感じている場合もあります。

また生きている中で人に迷惑をかけているのではないか、役に立たないのではないかと自己肯定感が低いこともあります。

なので、わからない事をわからないと言って人に迷惑をかける・怒られる・がっかりされるというのを嫌がり、わからないふりをしてしまいます。

環境づくりとして、周りの人が手を差し伸べるまではいかなくても、わからない事を何でも聞きやすいような環境にしていただけると助かるのかなと思います。

まとめ

今回は、発達障害のわかったふりについてまとめました。

発達障害を抱える方が何故わかったふりをしてしまうのか、それに対する対策などについてまとめました。

  • なるべくメモをとりながら話を聞くこと
  • わからなかったら恐れずに素直に聞く
  • 周囲の人に理解をしてもらいつつ、周りも聞きやすい環境づくりを協力する
  • 本人は自分なりに解釈する時間をとる、周りはとらせてあげる

私自身も過去には、その場ではわかってないのについついわかったふりをしてしまい、後から苦しい思いをするということを多々経験してきました。

自分なりに対策をすることによって改善してきたとは思います。

今後も皆様とともに発達障害について考えていけたらと思っています。

では今回はこれで失礼します。